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うだつの上がる町が徳島県と岐阜県にあった

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出世がしないとかパッとしない時に「うだつが上がらない」と言われることがありますが、その語源となった町が現存するのをご存知ですが?

 

もともとは「うだつを上げる」という言葉が使用されていたのが、その反対の「うだつが上がらない」という言葉が使用されるようになりました。 

 

うだつとは

 

昔は木造の住宅の為、隣が火事になると燃えうつってしまうので、それを防ぐ為に、1階の屋根と2階の屋根の間に土壁を作りました。

この土壁を作るという事を、「うだつをあげる」といいます。

 

うだつはもともと、防火壁としての使用されていたのですが、商売などで成功した人達は、競って豪華なうだつを上げるようになったので、財力の象徴となりました。

 

反対に財力がない人はうだつを上げることが出来ずに、このことが「うだつが上がらない」という慣用句になりました。

 

 

重要伝統的建造物保存地区に指定されている2つの町

「うだつの町並み」の徳島県旧脇町南町(現在の美馬市)と

「うだつの上がる町並み」の岐阜県美濃市があります。

 

江戸時代には、関東一帯にうだつがたくさん上がっていたのですか、現在はほとんどないみたいです。

 

勝手な推測ですが、恐らく両方ともに「うだつが上がる」の言葉を使用したかったはずですが、混同してしまうので、徳島県のほうが折れて「うだつの町並み」にしたのでは無いかと思います。

 

ともに重要伝統的建造物保存地区に指定されています。重要伝統的建造物保存地区とは、城下町、宿場町、門前町など歴史的な集落・町なみがある地区のことで、平成29年2月23日現在、94市町村で114地区あります。

 

 

徳島県旧脇町南町(現在の美馬市

 

脇町南町は、江戸時代から明治にかけて藍の産地になり、それに関わる商人たちが財力を得て、町を作って発展しました。

 

藍の産地となった理由は、近くを流れる吉野川が台風の度に洪水になるため、稲作の土地に適さなかったためです。藍は台風の前に刈り取るため調度よかったみたいです。

 

藍の豪商の吉田家の住宅が美馬市指定の文化財になっており一般公開もされています。 

 

岐阜県美濃市

美濃市は、江戸時代から、和紙を中心とした産業で発展し、同じく財力を得た商人が立派なうだつをあげました。

 

当時、市内最大規模でであった和紙商人の今井氏住宅が、市指定文化財になっており、一般公開されています。

 

江戸時代から続く酒屋さんで国の重要文化財に指定されている小坂家も一般公開されています。

 

まとめ

私は、神戸に住んでいるので、脇町は、三宮からバスで3時間(1日3便) 

美濃市は、新幹線を使わずに、三宮から電車で4時間半。日帰りで行ける場所にあるので、青春18切符を使って遊びに行きたいと思います。